ボギー車掌車
という珍しい車両です。ヨ太郎とかワフなどは単車、またパレット車やコキフなどでも車掌室はオマケ設備なので、車掌専用の貨車でボギー車というのは、珍品中の珍品でしょう。
といっても、随分古風なスポーク車輪が付いた、これまた古風な平鋼組み合わせの台車。
枕ばねの板バネも2連になっています。
ということで、石灰石輸送を始めたころに汽車会社で製造したホッパ車を、現行のヲキを製造した時に数両車掌車に改装した生き残りのようです。
ということで、ヲキの名残りで台枠は随分幅が狭く車体が幅広くデンと構えています。
台枠が細い分、自動連結器がヤケにでかく見えます。
車掌室が無い部分は、単なる台枠。荷物を積載するわけでもなく、空いたスペースです。何で東武の車掌車のように、中央にしなかったんでしょう。
側窓は、家庭用アルミサッシのようです。
近代的な車体と、台枠下回りの古風さのミスマッチが魅力です。まるで更新した頃の相鉄2100のようです。
幅狭なので、デッキが随分と飛び出ています。
実に個性的な形状です。
果たして、これは誰が改造したのでしょう?
銘板が見当たらなかったので、不明です。
・・・次回へ続く。