屋上も賑やか
イタリア国境まで走る機関車ですので、当然4電源対応のマシンであると使い勝手が良いことになります。
ドイツとオーストリアの国境は、その国の歴史もあるため線路上の明確な分岐点は良く見ないとすぐに通過してしまう状況ですが、オーストリアとイタリアの国境では、そう簡単な感じではなさそうです。
架線柱が変わると、線路の管理区分が変わることが明確なので判りやすのですが、イタリアの架線柱は少々形が変わっているので、すぐに境がわかります。でもブレンナーの駅自体はイタリア側になっていますが、構内は交流と直流が切り替わる部分がありますので、貨物列車は原則停車して機関車を付け替えする場合がほとんどのようです。
その辺りは実際に現地に行って観察すれば、多分良く分かるのかと思います。ヤードに到着するタウラスが、ホームの中ほどで走行しながらパンタを下すので、物理的なセクションになっているのかもしれません。
日本ではパンタの上げ下げは基本的に停車中にしかしませんが、ハンブルグのSバーンのように、サード区間から架線区間に行き来する際に、パンタの上げ下げをしながら走行するのは、日本から見るとかなり特異な運用のように思えますが、欧州ではターンテーブルの文化があるためか、ごく普通の取り扱いのようです。
やはり文化が違えば取扱い方も違うわけですねえ。
・・・おしまい。