流用の悲しき現実
折角シュコダの誇る新鋭機で、おひざ元のチェコで活躍しているマシンの両数が多いにもかかわらず、製品はドイツ仕様をベースにしたものに仕上がっています。
最悪な状況は前面。
ガラスの黒セラはチェコ仕様で出来ているので、逆にドイツ仕様用に追加加工(色差し)をしましたが、目立つところとしては窓下のジャンパ栓受けの個数と腰部のライトユニットの灯具数になります。どちらもロコやピコであれば作り分けるような部分なのですが、鋳造車体でしかもホビー仕様になってしまったら、そこの部分は作り分けしないのでしょう。
この鋳造車体は、結構固いので、追加加工は本格的な工作機械が必要な感じです。下手に手出しをしない方が良さそうです。
塗り分けの違いで雰囲気を味わうだけという、少々残念な結果になってしまいました。
さて、外観上の相違部分で、もう一つのポイントがパンタグラフのなびき向きとなります。
シングルアームパンタであっても舟体のバランスは進行方向に関係なく一定になるような設計が(本物は)されています。走行風による騒音についても、差はないというような技術論もあるそうです。ということは、シューの位置が台車の回転位置に近い位置関係であれば、なびく向きは、本当に趣味の世界だけ、あるいは屋上機器配置上の都合で決めてしまう、という程度問題のようです。
それはそれで、困ったものです。
・・・次回へ続く。