京浜東北線にも
国鉄末期の103系大移動は、主に京浜東北線の中間に封じ込められていたクモハとクハを関西地区や地方線区に転配して短編成化による増発に充てるとともに、逆に捻出された中間車を首都圏に持ってくるというものでした。
従って、京浜東北において、大きな変化があったわけでありますが、幸いにも混色となるケースはまれだったようで、この例ぐらいしかないかもしれません。
車番は忘れてしまいましたが、確か森ノ宮からやってきた、これも希少グループのユニット窓車の冷改車だったような記憶です。吹田工場改造の車両だったためか、天井板が塗装板のまま風道が取り付けられた101系第1次冷改車と同じような仕上げで、随分と天井が汚れていた記憶があります。
この頃に、彼の有名なMM’30ユニットもヒネからやってきたわけです。
で、この写真を撮った数分後に、これが去っていきました。
ということで、1985年の3月くらいの写真になるわけです。ダイヤ改正での投入に向けて、盛んに乗務員習熟運転をしていた頃になります。先日の大宮の高架下に隠してあった車両と同族です。そのものズバリかどうかは、調べていないのでわかりません。
ということで、最初の京浜東北の写真の背景に、新幹線が偶然写り込んでいますが、これも上野開業を控えた試運転列車ということになります。今となっては、貴重なヒトコマです。