シュコダマシン
チェコの機関車は、自国のシュコダで生産されたものが古くから使用されていました。このマシンも80年代後半に製造されたもので、直流3000V区間と、交流25000V50Hz区間での使用が可能な複電圧仕様です。
車体は、外板にひも出しが加工されているソ連系の雰囲気があります。折妻との組み合わせの構造は、この時代のシュコダマシンの代表的な構成で、色々な形式のマシンが似たような形状を呈しています。
このマシンの特徴は、側面が仏国鉄マシンのようにルーバーが全長に渡り設置されているこちらの面と、
オーストリアマシンのように、丸窓が設置されているこちらの面の、
非対称な左右面が特徴ですが、これはシュコダマシンでは極く普通。ただ、それぞれの要素が別の国のマシンの特徴を入れているところが、単純な東欧的雰囲気とは異なる、折衷タイプのような感じがします。
確かに、隣国オーストリアの当時の1144型の側面に、シュコダの折妻を取り付けてみました、的な説明も出来そうです。
・・・次回へ続く。