雰囲気は同じ
日本における電機の草創期は輸入車から、しかも多くの欧州メーカーからの輸入で開始された関係上、日本の旧型電機に似た姿となっています。結局日本では旧型機の国産車はウェスティングハウスがベースになったので、そのスタイルソックリとなり米国流になってしまいましたが、要所要所は欧州テイストも入っています。
さて
ロッド式は日本に無いスタイルですが、この頃は大出力モーターを機器室にデンと構え、空いたスペースには主変圧器をドカンと置き、という構造でした。先台車が付いているのは、蒸機の名残りといっても、輪重の分散や車長の関係で、付けざるを得ないから必要だった、というところでしょう。
ロッド式では最後の時期となって登場した本機のため、車軸配置はシンメトリになっています。つまり仏風にすれば2BB2ということです。車体構成も不自然な所は無くなり、後のE44.5にスタイルが継承されたこともうかがえます。
このマシンは末期のEp.4スタイルの模型化ですので、窓やルーバーなどは更新された状態の喪が再現されています。別パーツになっていますので、様々な形態が再現できそうです。
車輪のスポークは赤く塗られていて、この塗り分けは蒸機も電機も一緒。リンク式の新型電機であっても、当時は赤く塗られていました。いまでもそうか?
・・・次回へ続く。