穂の原でんしゃ製作所

鉄道模型を楽しくカンタンに工作したい方にオススメ。

矢向電留線にて その3

国鉄時代は黄色

 まだこの留置線には川崎方にポイントが残置されていた時代です。

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 矢向駅の2~3番線の立川方ホームの上屋上に信号所が設置されていました。そこから構内のポイントの操作を行っていたのですが、この時も機能が残っていたかどうか、そこまで観察する力はありませんでした。

 国鉄時代は編成番号表は掲示されておらず、編成番号という概念もあまり無かったもので、台検があるが故に、編成替えは頻繁でした。

 さて、写真の個体はMc186。冷房後期改造型となります。ワイパー横の窓桟に白いパウチが見えますが、この編成のように「3+3」の場合は、パウチに「この編成は貫通できません」という但書が表示されていました。まだこの頃は側引き戸下レールのサンが鉄板の黄色塗装です。末期は修繕によりSUS無塗装に交換されました。抵抗器の耐雪カバーも残されています。

 背景には既に低層のマンションがありますが、現在のように高層マンションで青空が遮られることも無く、庶民の街中にある静かな電留線です。

 この頃は、まだDD13がワムを数両牽引してくるような雰囲気が残っていました。川崎駅の明治製菓東芝柳町工場の引き込み線が昭和50年代半ばまで使用されていた頃は、ここの引き上げ線で入れ替え作業が行われていました。