穂の原でんしゃ製作所

鉄道模型を楽しくカンタンに工作したい方にオススメ。

Roco 73242 ÖBB 1116 195-9 'Nightjet' その1

1両しかありません

 昨年秋、それまでCNLが営業していた西欧地区の夜行列車がÖBBに移管されました。夜行列車はどこでも苦戦しているようで、ÖBBの近年のブランド化戦略の一助を期待してイメージアップを図ろうとしているのかもしれません。

 営業主体が変わっただけで、運用されている客車には変わりがありません。何とかジェットというシリーズ名を借用して、そのままナイトジェットとなったわけですが、昼間の特急のレイルジェットと似たデザインの色違いのナイトジェット色が準備され、客車の一部はそれに塗り替えられました。

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 機関車も195号機がその衣替え第1号機に抜擢され、塗り替えられましたが、後が続きません。別に普通の夜行用客車を牽引するので、強いて専用マシンを準備して運用の柔軟性を阻害してしまうほどのものでもないわけだとは思います。またレイルジェットマシンと異なり、塗装の面から見た列車の先頭寄りは1端側になっています。

 従って上の写真は2端側で、塗装上の連結面となっています。

 さて、ロコから早々に模型化されました。1台だけの広告機のような存在なのでÖBBのウェブショップから発売されてもおかしくないとは思いましたが、量販品としての発売というところです。

 塗装が特殊なだけで、製品は通常仕様。そのため、ある程度の整備は必要です。

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 といっても、ここ2~3年はワイパアームが既に装着済で、前面手すりのみが、相変わらずユーザー取り付け品。これがちょっとコツが必要です。

 その他の部品は、エンドダミー化の部品ですので、お好みで施工するかしないか、というパーツとなります。穂のでんでは先頭ダミー化が定石工事なので、片方のみパーツ交換が必要です。

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 改良仕様の製品ですので、ショートカプラー機構は残したまま、ポケットを外すことが出来、ダミーのリンク連結器を装着、ホースも装着です。手すりは慎重に差し込みます。

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 2エンド側は、前面手すりのみ装着、他は触らずですが、連結器はループー式を外して、ロコ方式のループカプラに交換します。一時期はこの連結器が標準装備でしたが、今は普通のループ式に戻っているため、箱入り購入品を流用します。

 ここ1~2年、脇の手すりの洋白線が、灰色のめっき品に変わっているんですよね。メルクリンの製品では、この洋白線が錆びる不具合が一時期の製品に発生しているので、その対策なのかもしれません。ロコのこのパンタグラフも、舟体が錆びることが最近多いので、要注意です。

 さすが中国製だけあって、粗悪な素材が今でも出回っているようです。そこまで管理するのは至難の業でしょうか。

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 で、10分ほどで整備完了。

 

・・・次回へ続く。