整備完了
欧州のモデルとは異なり、結構走らせるまでに細かい部分の手間がかかりますが、それを良しとするのが日本のコアなマニア文化なのでしょう。それが市場の先細りと高価格化の原因のひとつであるのですが、それはなかなか改善されないようです。
さて、このクモニ83ですが、どちらが正解の向きでしょう?
標記上は上の写真の左側が①位となっていますので、東海道線でいうところの下り向き先頭が定位ということになります。従ってパンタの無い上りの妻面に製造所銘板や形式標記類があるわけです。
よって、この山側の国鉄本社から見える側が、公式側。
こちらが非公式側になる、ということです。通勤電車でいえば、クモハ100と同じ存在。なぜこうなったのかは多分湘南電車の荷電の併結が下り向きであったことが要因ではないかと思います。クモユニ81も下り側が①②位になっています。もう少し遡ると、モハユニ44も下り向き先頭車でしたし、その前のモハ30の仮改造車も下り向き偶数車のみですので、昭和の初期から下り向きが荷電の定位という考え方になったのでしょう。面白いものです。
さて、荷電が1両、暫く単行で走るのでしょうか。穂のでんには40年も前のエンドウ製クモニ83が所属しています。最近箱から出していないので、そろそろ整備をしないといけない状態になっていそうです。
・・・おしまい。