穂の原でんしゃ製作所

鉄道模型を楽しくカンタンに工作したい方にオススメ。

PIKO 59546 DB 185 389-4 'DB Eco Program' Ep.5

エキスパートシリーズのはしり

 今では日本型のプラ製モデルの新製品を矢継ぎ早に販売している淡路町のお店も、神保町にあった頃はピコのモデルを定期的に取り寄せて販売していました。

 今ではインターネットでピコのHPに直接アクセスして新製品情報を容易にゲットできるようになりましたが、10年ほど前ではピコのHP自体がプアーだったこともあり、最新情報の入手なんぞはとても難しい状況でした。

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 ホビーのようでホビーでないシリーズは、この185型から始まりました。少々値段がホビーよりも気持ち高くなったかな~程度でしたが、大きな違いは尾灯が点灯するようになったこと。即ち電球からLEDに変更になったことになります。車体を外すと、マブチモータのようなモーターの上に申し訳程度に載った基板だったものが、立派な基板とスピーカ搭載可能なプラモジュールまで搭載されるようになり、変化を感じるようになりました。

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 まだ、この185型では車体の造型はホビーの延長という感じでしたが、次のTaurus3が製品になった時は、手すり類が別パーツとなっており、更に細密化が進んで、明らかにホビー路線とは異なる廉価版普及モデルへの展開に舵をとり直したことが鮮明となりました。

 さて、このモデルをよく見ると、ラッピングがデカールらしきもので再現されていることが良く分かります。手すりの部分や台枠と車体のつなぎ目付近、ラッピングが密着しきれていないところが解ります。

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 かなり細かい模様の再現となっていますので、直接の印刷では難しかったのでしょうか。それともまだデカールの転写方法が十分に確立されていなかったのでしょうか。近年ではこのような雑な作業ではない感じに仕上がっています。

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 車輪はピコお得意のプレートに模様印刷という廉価バージョンになっていますが、床下機器のモールドは細密化されています。少しずつ進化している過程がわかる製品です。

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 パンタグラフがホビーのままですので、これを改善すれば見栄えも一新するでしょう。

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 屋上パーツは一通りそろっていますので、色差しをすればメリハリが向上しそうです。このマシンは穂のでんでは珍しく両端とも連結器装備となっています。