穂の原でんしゃ製作所

鉄道模型を楽しくカンタンに工作したい方にオススメ。

6年前の金曜日

長いのか短いのか

 その日は薄曇りの花粉が飛び交う日でした。思えば経験したこともない長く大きな揺れに見舞われたのは01-138号車に乗車中。長い1日の始まりでした。

 あれから6年。今日は01系の営業最終日。あっという間に過ぎた日々でしたが、得るものも失うものも、どちらも多い月日であった気がします。

 多くの人々と出会い、別れ、歳を重ねるにつれ、その大切さを感じるようになりました。

 昔、フリッチャイが生きることは素晴らしいことであると、つぶやく場面がありました。「素晴らしい」というのは、決して「楽しい」という意味ではありません、むしろ「ドラスティック」であり、その空間に自分がいることの価値を表現しているのだと確信しています。

 この自分の寿命が尽きる時期を解っていながら、全力で自身の仕事をやり遂げていくことが、実に怖ろしいことであっても素晴らしいと感じるのは、並大抵のことではないでしょう。でも、そのように感じながら仕事ができるのは、本当に素晴らしい。

 この6年は、そんな月日であったような気がします。