盛大に行われました
今年もJAMの日程とは別日程で行われました。ビッグサイトでは別会場での大きなイベントは特になく、小規模イベントが3件ほどで、特に東側はガランとした状態。
といっても、西側は人出も多く、それなりに賑わっていました。
最近は鉄道模型のイベントも各地で色々行われるようになり、相対的に東京で行われるイベントが、あまりパッとしなくなったことが多い中、このコンテストは毎回新鮮で活気があり、他の商用イベントよりも、ずっとまともで健全な感じです。
関西私鉄風の高圧鉄塔併用の複線が、住宅地を縫っていく様を的確に表現しています。建物の工作も丁寧です。逆に・・・もう一校の優秀賞は共立女子。
灘と同じくコーナーモジュールで、山峡と茶畑を再現しています。小さいモジュールでの起伏の再現が絶妙で、茶畑の裏側にも、
しっかりと築堤上の小駅が表現されています。樹々の造り分けが繊細多種で、とても丁寧に作り上げています。
他にも見どころの豊富なモジュールが多数ありましたが、近場ということで面白かったものを2モジュール程紹介。
地元鎌倉学園のモジュール。この駅の構内にある踏切をメインにしたところがポイントで、実際の目線高さに合わせて覗くと、現地にいる雰囲気になるように再現させています。すなわち・・・
円覚寺の参道の階段を、上に登るにつれて寸法的に実物以上に細くなるように仕上げて、遠近法で高さを再現させています。1mmプラ棒を積み重ねて作ったそうです。
あと、見覚えのある池上線の旗の台駅。
駅の建物中の自動改札が細かく作り分けされていました。(建物を外して見せてくれました)。走ってきた電車は、なぜか江ノ電の3重連?でしたが・・・・・。
やはりモジュールレイアウト方式というのが、良いのでしょうか。個々にクローズしたレイアウトだと、趣味趣向が細分化されすぎて、全く支離滅裂になってしまいがち。最近のJAMが面白くないのは、多分それぞれのレイアウトの、それぞれの方向性で深度化されすぎて、方向が合うとツボにはまるのでしょうが、一様に楽しめるという満足感が無くなってしまったところかもしれません。一部のコアの趣味人には面白い展示も一部あるのでしょうが、穂のでんのような気まぐれマニアでは、深度化されたものは、あまり面白味が見出せず、見ているだけで疲れてしまいます。老化現象なのでしょうかねえ。
かといって既製品をちりばめて高精度に出来ているメーカーのレイアウトを見ても、レイアウト製品としての完成度には目を見張る部分もありますが、作る楽しみがあまり伝わってこず、これも見ていて疲れてしまいます。
本当にひねくれモデラーですねえ。
その分、この学生主役の鉄道模型コンテストは、実にフレッシュで良いです。