下回りの構成は?
車体を外して内部を見てみます。車体についてはプラの車体の全体は赤色の樹脂でモールドされていて、外部は赤に塗装されています。内側はプラの地色です。
光漏れ防止のアルミ箔が目立ちますが、ガラス類は接着剤併用で固定されています。車体と下回りの結合は、写真のようにロコ製と同じように4か所の爪で保持するパターンとなっています。
下回りについては、ブロックは十分な大きさがあり、重量感はOKです。プリント基板は一昔前のロコ車と同様の緑色のあっさりパターン。8Pソケットとダイオード2個の他は、目立つものはありません。
しかし、この製品は優れもの。
台車からの配線、ライト類への配線、モーターへの配線はすべて2Pコネクタ化されています。はんだ付けを必要としない組立、分解構造になっています。
写真のように3Mの刻印があるビニルテープでデコーダや配線が固定されていますが、これを丁寧に剥がしてみると、構造が分かりやすいです。デコーダはSUSIインターフェイスコネクタが載っているもので、サイズ的にUhlenbrock社製?というか、ピコのスタンダードタイプのデコーダのようです。もちろんモトローラ方式でもコントロール可能なものです。
3線式モデルですが、車輪は片絶縁されていて、配線+シューで電気的接続がされていると思われます。というのは、先ほどのコネクタの接続場所を変えるだけで、3線式から2線式に、簡単に化けることができました。シューの配線は、撤去してしまいます。つまり、3線式モデルは、2線式モデル+デコーダ+集電シューというモデルと考えて良いわけで、現在メーカには3線式しか在庫していないようですが、これで追加部品無しに2線式にも容易に化けることができる、ということになります。
シューのコネクタ1か所を外して配線とシューごと撤去、前台車と後台車のコネクタ接続場所を隣のDC用へ移動という、2分もあれば出来る作業で、すぐに2線式化完了と相成りました。
・・・次回へ続く。