穂の原でんしゃ製作所

鉄道模型を楽しくカンタンに工作したい方にオススメ。

南武線 旧型車の時代 その4

鹿島田~平間

 鹿島田駅を出発すると、まもなく府中街道の踏切を横断します。その後二ヶ領用水の要所、分水嶺の大師堀と町田堀の分岐点は、鳥居が残っていて、車内からも観察が可能です。ここまでは暗渠化されていないので、昔ながらの鉄橋も残っていますが、ロングレール化されているので、豪快なジョイント音を楽しめない状況です。

 この付近、線路の東側は平間浄水場がありますが、明治年間まで多摩川の古河川跡が残っていた場所なので、水はけが悪い場所です。そのため線路のポジションは周囲よりも高く、盛土区間となっています。

 矢向から続いた直線区間が途切れ、軽く右カーブをすると、まもなく平間駅に到着します。川崎を出発して、初めて純粋な対向ホームのみの駅になります。駅舎は木造のまま残存。駅前商店街は、昭和時代の面影を残す、魅力的な状態を残してくれています。

 駅ホームは狭隘ですが、尻手と違って屋根が末端まで延ばされました。周辺にここ10年で低層マンションが増加したため、利用者も増えていると思いますが、屋根を付けたのはその成果でしょう。

 駅横の踏切は、ガス橋に直結する、交通量の多い道路。矢向や鹿島田の踏切横は、30年前に比べると交通量が減っていますが、平間は昔ながらかなあと感じます。

 車両の屋根を観察するには、平間駅の上り方にある跨線橋を使用すると、ちょうどよいポジションとなります。矢向駅での跨線橋は、観察には不向きです。

 

・・・次回へ続く。