穂の原でんしゃ製作所

鉄道模型を楽しくカンタンに工作したい方にオススメ。

ÖBB Webshop Modelle その7

パト電パート2

 現在活躍しているパト電の第2弾、「コブラ」です。

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 全身黒尽くめの車体は、以前の「Cats」マシンの再来となります。

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 このコブラのラッピングの特徴は、全体の黒基調で仕上げられたデザインが、3Mのフィルム技術を用いて、ツヤの濃淡で実機は表現されているところです。文字の白抜きの部分などは白ですが、それ以外の灰色などの濃淡の部分は、実物はツヤの程度の違いで表現されています。

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 例えば、2名の人物が描かれているところ、模型では黒で表現されているところは、全艶でフィルムが仕上げられていて、背景や前面に回っている模型では灰色となっている部分は、つや消し仕上げとなっています。中間色の部分はツヤの程度が変わっています。

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 従って、実機をこんな角度で見て、陽の当たり具体によっては、ラッピグで描かれた模様が全く見えず、単に真っ黒の車体で文字があるのみ、という感じでしか見えない場合もあり、ネットに掲載されている写真には、そのようなものもあります。

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 ということは、このように模型で仕上げるには、とてもとても塗装技術が必要で至難のワザとなります。こちらのマシンも淡路町のお店に取り寄せていただきましたが、予約した時に、「一体何回塗装(印刷)をすれば表現できるんでしょう」などと会話をして回数を予測したということがありました。

 結局出来上がってきた製品は・・・

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ツヤの基調は全体に抑え気味のモノトーンであり、黒の濃淡でデザインを表現するという、味気ない製品になってしまい、実機の魅力を再現するところまでには至りませんでした。

 やはり、ツヤの程度でデザインを表現するのは、HOレベルの大きさになると無理があるのでしょうか。でもメルクリンならやってしまいそうです。

 こちらの製品も、RailADからの供給となっています。現在でもウェブショップで販売中です。