パンタグラフの改善へ
メルクリンのモデルは、過去の経緯を大切にする部分があるため、従来の架線集電によるアナログ運転マニアの方でも楽しめるよう、パンタグラフは強固なものを今でも採用しています。
このパーツのために、薄い車体の189型ではパンタグラフが目立ちます。前回の株主様モデルでは、製品純正のパンタに対してのゾマフェルドのシューパーツを利用して189型本来の組み合わせに化けさせただけの手入れでしたので、出来の良い車体に対して、少々場違いなパーツになっています。
まあ、メルクリンの製品らしさの特徴と言ってしまえばそれまでなんですが・・・。
パンタのベース台はプラ製で、ねじ固定の穴1か所と2本ガイシ部の2か所の計3か所の穴が車体に明いていますが、このピッチが他のメーカのパンタグラフと合わないので、試行錯誤となります。
ということで、今回はゾマフェルドのBR189用パンタセットを使用する方法にするか、ロコのパンタグラフを使用するか、さてまたピコのパンタグラフにするか検討をしてみましたが、結局ロコのパンタグラフを使用することにしました。
4種類を準備しました。そしていつものモデルスイモンのガイシも、白く塗装してストックしておいたのを準備します。
パンタグラフをひっくり返して、3か所のボス部にガイシを入れ込み、瞬間接着剤で軽く固定してしまいます。
あとはM1.6のねじでパンタグラフを車体に固定するだけです。ねじ穴が大きいので、前後の穴ずれは、これで吸収できます。枕木方向は0.5mm程度の穴ずれになりますので、ガイシは単に挟んであるだけで、パンタグラフ下枠のボスに軽く接着した理由がここにあります。車体の穴は隠れますので、何とかサマとなりました。
4個とも取付すると、こんな感じです。やはりゾマフェルドのパンタとは異なり、スリムにまとまりまして、やっと車体とのレベルが合った感じとなります。
・・・次回へ続く。