穂の原でんしゃ製作所

鉄道模型を楽しくカンタンに工作したい方にオススメ。

TOMYTEC 鉄道コレクション 東京急行電鉄8000系 速報編 その1

本年の「ヨコハマ鉄道模型フェスタ」モデル

 毎年東急電鉄の過去の車両が鉄コレで新発売される横浜での鉄道模型フェスティバル。今年は8000系初期車。初期車と言っても冷房装置搭載かつ小型行燈式側面表示器仕様の2~6次車。まさに東横線田園都市線のヌシといわれる時代の仕様。

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 お一人様それぞれ2セットまでということで、平日につき色々手だてをして、夕方に対面しました。結構力を入れたパッケージになっています。値段は相当高め。発売元は電車市場という車両メーカお抱えのブランドなので、実物の車両で儲けられない分を、趣味人の購買力を持って取り戻そうという魂胆なのでしょうか?

 さて、今回の目玉は、何といっても田園都市線仕様の2パンタ車を選択することが出来る中間車仕様です。

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 通常の2~4次車デハ8100の他に、5次車の2パンタ仕様車も選択できる屋根が2枚も付属してあります。後年の撤去した状態も、これで再現できます。

 クーラーキセは従来パーツの流用で、上面の網目部に塗料が入り込んで、少しみっともない仕上がりになっています。側面のルーバーはモールドなしなので、創意工夫が求められます。

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 側面窓やドア上にに通してある水切りに近い雨どいの終端部も、結構感じよく出来ています。これぞ8000系のパーツという感じです。角度を変えてみると、

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 細い雨どいが妻まで伸びている感じが良く出ています。妻窓のHゴムの上に高圧電線用配管が通してあり、うまく表現できています。なぜかHゴムが黒です。これでは、側面表示器が行燈式から電動字幕式に改造された昭和50年代後半の仕様になってしまいます。それ以前を再現したい場合は、灰色に変更する必要がありますね。

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 コルゲートの終端が潰されて高さが低くなっていく様子が、うまく表現されています。これも初期のステンレス車ならではのカタチ。これを表現する模型はなかなか無いですね。

 1枚窓の加工窓は、周囲の隙間が少し目立ち、鉄コレ仕様というところでしょうか。今回の目玉の行燈式側面表示器の窓、周囲が丸くてなんだか違和感ありあり。実物の枠も角は少しR付であったはずですが、Nゲージサイズではピン角で仕上げた方が実際の形状に近く仕上げられたかもしれません。ちょっと残念なので、色差しで改善できるでしょう。

 抵抗器がずら~っと並んでいるのは、良い雰囲気。5次車やデハ8400を再現する際は個数の増減が必要です。

 

 先頭車は次回へ続く・・・・。