名前の所以
KSWは、その略称の如く戦時設計車です。日本でいえばモハ63になります。日本のロクサンは戦時設計というよりも、戦後混乱期設計というような状況になってしまいましたが、KSWは当に戦争遂行のために設計され製造されたようなものです。
最初に登場したのがハイデルベルグ向けのものだったそうで、この形態の車両をハイデルベルガーと呼ぶようになったのだそうです。
さて、このブルーの塗装はGT6の時代まで続いていたようですが、今の低床式車両になってからは、識別帯に化けてしまったようです。
ドイツの戦時設計車は窓が大きく軽快なのが特徴。ガラスの製造は日本と違って苦労が無かったのでしょうか。その分鉄板の面積を減らしているという感じです。
この窓割は、結局戦後の東西ドイツそれぞれのトラムの基本になったようでして、そういう意味では窓の大きい軽快スタイルのオリジナルということになります。
モデルは一つ目玉以外はケルンのトラムと同じ作りです。よって良く走ってくれます。