南武車のモデル
南武線は旧来中古車の寄せ集めという線区でした。路線の成り立ちからして買収線区という、国鉄ではランクが低いスタンスであったからかもしれませんが、それでも、それなりに均質化が図られてきました。
分割民営化間もなく、新経営体のJRにより新車を投入する施策が行われ、当時増備中であった205系に南武線専用の仕様が追加され、投入されました。それが1989年のことになります。
1989.10.10 矢向 Tc205-100
今回紹介するカトーの南武線オリジナル仕様のモデルは、この編成をモデルにしています。といっても、写真は投入後間もないころの姿。モデルは2000年代のATS-P化、前面下部オオイ取り付け後の仕様です。
外観的にはPの機器箱が床下に追加になり、スカートが取り付いています。ATS-B型の受電器は撤去されていますが、今のモデラーではB型受電器と言っても「?」かもしれませんネ。写真で、連結器胴受け左右に下に向かって取り付いている水色の角の生えた物体です。ATC受電器と同じような形なので、皆さんにも見覚えがあるでしょう。
投入当初から、ジャンパ栓の配線は取り付けが省略されています。手歯止めが新品で黄色く目立ちます。
末期の南武仕様のスタイルはこんな感じとなります。
乗務員ドアの下部に凹みの手掛け部分が出来ています。モデルでは残念ながら表現されていません。
・・・次回へ続く。