微妙なフィニッシュで
さて、すでに141型を発売しているピコにとっては、150型の製品化はCC台車用動力の開発に力を入れればよいので、それほど苦ではなかったでしょう。
今回の動力はむしろ103型でメインの機構を設計してしまえば良いので、あとは多少の寸法直しで製品の構成が可能となります。103型と並べると、微妙に寸法が異なっているので、それぞれの機種ごとに部品を準備していることが分かります。
ということは、151型の製品化も遠くないのかもしれません。
フィルター、窓、手すりなどの各パーツは141型と共通なので、色々な製品展開も容易です。
屋根の濃い目の灰色の塗り分けが前面の絞りを無視した直線状なので、すこし違和感があります。
この62号機は、民営化後もこのスタイルを維持したまま廃車を迎えたマシンです。製品はEp.4仕様のロゴですが、張り替えればそのままEp.5仕様になります。MCドア上の水切りはモールドで表現されていますが、前面窓上の水切りは印刷表現です。側面のフィルタの周囲のHゴム?表現の黒が少し太いのが残念です。もう少し細く表現するのが良いのでしょう。ロコの製品ではフィルタの外周を黒く塗って表現している部分です。
エアホースが左右1対であるところが150型の見極めになります。栓受けが窓下とステップした両方にモールドしてありますが、もちろんこれは過渡的な時期のもので、90年代には窓下のみになっています。
現在では重量貨物列車でもBB機が担当することがほとんどなため、CC機は少なくなってきました。これも時代の流れなのでしょう。
・・・おしまい。