穂の原でんしゃ製作所

鉄道模型を楽しくカンタンに工作したい方にオススメ。

マイクロエース A-7560 京浜急行800形 その1

登場時の3連

 京急の800形と言えば、今となっては昔の京急スタイルを保持した最後の車両ということになります。小さなライト、片開きのドア、豪快な加減速など、今の車両ではなかなか味わえない走りを具現化している京急スタイルそのものです。

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 しかし、登場時の評価は意外にも散々で、白帯がツートンになった塗装は好評でしたが、700形譲りの4ドア、高速性能には劣るなど、当時の1000形を基準として考えると、やはりイマイチ感は拭えなかったようです。

 しかし、使う列車を考えると、この性能は理に適っているもの。普通列車や支線用として使うのであれば、使い勝手はとても良いはず。そのため快特や特急などの優等列車に使われることは無く、終始急行や普通専門で運用されていました。

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 ちょうど通学で使う頃に増備が行われた時期と一致していたため、700形ともども多く利用した形式であります。今でも普通列車で座って通勤したいときなどには、お世話になります。

 さて、その学生の頃は、突然カトーから製品が発売され、かなり驚きをもって受け入れられたようです。我が鉄研メンバーでも数編成が一度に入線し、モジュールレイアウトの運転会を飾っていました。

 その後絶版となりましたが、2年程前にマイクロエースから発売された時は、迷うことなく原型新造時の編成を入線させました。暫く箪笥の肥しとなっていましたが、鉄コレ700手入れと共に、漸く手入れをしました。

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 といっても、評判の悪い分散クーラーの交換のみです。まもなく鉄コレの京急1000形6連のセットが発売されますので、そのクーラーの交換も目論んで、グリーンマックスのクーラーを大量に仕入れてきまして、準備をしました。

 左側が800形に使用するクーラー。右側が1000形に使用する予定のクーラーです。全体を灰色9号で塗装したのち、800形は新車らしくルーバーの部分は汚れのない状態にしたくて少し濃い目の灰色で色差しをし、1000形向けは黒色で色差しをしています。

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 車体から製品のクーラーを外します。形状が全く違います。どのクーラーを流用してきたのでしょうか。グリーンマックスのクーラーを取り付けるため、既存の小さな穴のちょうど中央付近に∮3の穴を開けます。あとははめ込むだけですが・・・・

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 先頭クーラーのみは、誘導無線のアンテナ用電線管のモールドに重なるので、少し後ろ側にずらしてあげる必要がありました。そのためカッターで穴を後ろに大きくして、何とか取り付け可能となりました。

 

・・・次回へ続く。