穂の原でんしゃ製作所

鉄道模型を楽しくカンタンに工作したい方にオススメ。

Roco 62631 DB 118 029-8 Ep.4

末期の標準姿

 E18型はコンピュータナンバー化されて118型となり、80年代まで活躍しました。末期までローカル運用だけでなく優等列車にも使用されていたりして、使い勝手が良かったようです。

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 DBに所属したマシンは、何パターンかの改造姿があります。この29号機は比較的一般的な姿で、DBS39パンタグラフのシューの部分がDBS54タイプに更新されたため、タスキの上半分が途中で曲がって狭くなっているのが特徴です。また、正面下部の標識灯が小型タイプに改造されています。これは比較的多くのマシンが受けた改造です。

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 前面のスカートは撤去され、従輪が目立ちます。このあたりは日本の機関車と同じですね。しかしリンク駆動方式ですので、武骨な外観にもかかわらず、軽快な駆動音で爽やかな走行音が楽しめます。むしろ現在のTRAxxの初期車の方が豪快なツリカケ音を響かせており、まあ面白い世界となっています。

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 このモデルは2010年に発売された改良品。ロコのE18は製品の歴史が古く、草創期から発売されていました。この製品で漸く前灯などがLED化され、デコーダの搭載場所もまともに確保できるようになりました。それでもスピーカの場所の確保には苦労しそうであり、穂のでんでは未だにE18にはサウンドマシンが在籍していません。

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 この時代のワイパー装置は、アームの駆動リンクが窓表面に見えるように実装されているタイプとなりますので、別パーツ化が困難なのでしょうか。ガラスにモールドされる状態のままとなっています。

 動態保存機が何機も残存するラッキーな機関車ですので、今でもイベントで活躍する姿を見ることができます。