103型以前の高速機
103型が高速機として登場するまで、旅客用としてはE10やE40,E41のシリーズが当時の西ドイツ国鉄で製造されていました。しかしE10型は140km/hまでの運転速度であり、それ以上の高速列車を牽引できるマシンは戦前のE19くらいしかありませんでした。それゆえ、戦前～戦後製のE18やE19がE10に交じって優等列車に長らく使用されていました。
登場したのは1935年。日本でいえばEF56の少し兄貴分という世代となります。足回り等はE17に類似したリンク駆動方式。ナチスドイツ時代の代表機となりました。
リベットが目立つ車体は戦前製であることを主張します。スカート付となっているところなど、流線型流行りの時代を反映していまして、これが後のE10.3やE03に受け継がれていくことになります。
側面は旧型機のルーバーや窓配置を色濃く残しています。
パンタグラフはSBS39で大型です。灰色の原色は当時の標準色だったようです。
この丸妻は、やはり103に引き継がれているのでしょうか。
