TRAxxの礎
今やドイツの機関車はジーメンスとボンバルディアの2大メーカに寡占されている感がありますが、元をただせば様々なメーカーの集合体。TRAxxの基礎となった128型は、古くはAEG、東独時代はLEW、90年代の企業再編を経てボンバルの機関車になったというわけでありまして、ボンバルという企業はカナダの航空機メーカーということになりますが、まあそれは巨大企業の起源というだけでもあります。
ということで、LEWでの開発ということで、どちらかというと東独要素が車体に入り込んでいると感じられるものが随所にあります。
直線や平面を主体としているデザインは、まさに156型の発展形で、120と112の良いとこどりという雰囲気になっています。
この正面は、後の101型につながっていきます。
さて、車両は1994年に落成しましたが、メルクリンから1996年に発売されました。当時の塗色である12Xと側面に大書きされた製品と、ユニセフラッピングのマシンの2種類が発売されたようです。ユニセフラッピングの製品は、寄付金25マルク付です。
ユニセフラッピングは、創立50周年記念という位置づけであったようです。ラッピングでは草創期でしょうか。
屋根上の排気フィルタは、TRAxxのシルバーとは異なり、透明樹脂にフィンを赤印刷した方法で表現されています。実機がこうなんでしょうか?
製品は昔ながらの構成。アナログマシンでしたので逆転器付のもの。穂のでん仕様として、DCC2線化改造、1エンドのダミー化を実施しています。
キュルキュルモーター音も重厚に、メルクリンらしい走りをします。