穂の原でんしゃ製作所

鉄道模型を楽しくカンタンに工作したい方にオススメ。

BR112 311-6 へ改造する! その1

禁断の同型機の第2弾

 同じ機関車を何台も揃えるようになると、この世界では泥沼にはまり込んだといわれます。最近では鉄道雑誌で見る機会が減りましたが、過去にはEF58やD51、9600などにはまり込んでしまっている御仁も多くいたようです。最近はプラ製の安価な機関車が16番でも供給されているので、ひょっとすると結構コッソリとコレクションされている方も探せば現れるかも。

 さて、タイトルのように112型となっていますが、要はE10ファミリーです。すると311号機は、この穂のでん坊やのプロフィールになっているマシンとなります。

 前回の紹介は現在(正確にいうと2008年頃まで)の姿でありました。

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 直近では外板が綺麗にリペイントされ、DBのロゴが枠の細いタイプに変更されています。この記事の時に、様々なスタイルの変遷の末、現在のスタイルに収まったというような紹介をしました。

 今回は、このスタイルになる前、改番前の112型時のスタイルを再現することにしました。年代的にはちょうど1990年頃となります。完成形から入ると理解しやすいので、まずは完成姿から。

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 このように、E10.1と同じ側面のフィルタを取り付けた状態で、側面の水切りが残っているにもかかわらず、正面は水切りが撤去され更新された状態の、珍スタイルパターンです。Buegelfalteでの丸角縦桟内嵌めフィルタの装備は、ほとんど例がなく、本機を含めて2台程度だったと思われます。それも、角形外嵌めフィルタへの更新が進んでいる時期に一時的に出現した形態なので、想像するに従来の連続フィルタを予定外に急遽撤去する事情があり、一時的に他機で取り外した古いフィルタを取り付けていた、というように考えれるのが自然かなあ、と思います。

 ということで、昨日の車体加工では、この古い形のフィルタがはまり込むように透明の薄プラ板を穴に裏打ちしています。そして側面の水切りをエバーグリーンのプラ棒で増設、更に屋根に塗装しているグレーが少々濃すぎるので、前頭部の部分をやすって色を落としています。またDB-AGロゴもやすって消しました。

 そして、調合したベージュをエアブラシで塗装すると、こうなります。

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 112型の時代は裾下は黒塗装でしたので、帯の部分でマスキングしてツヤケシ黒も塗装しています。屋根は多分灰色であろうかと想像しますが、模型的仕上げを重視してオリジナルに近いシルバー塗装としておきました。屋根の塗り分け位置は、わかる画像が見つからなかったため、想像です。

 

・・・次回へ続く。