穂の原でんしゃ製作所

鉄道模型を楽しくカンタンに工作したい方にオススメ。

GÜTZOLD 43100  DB156 001-0 Ep.5

中途半端な存在だったマシン

 152型は貨物機として登場しましたが、その1世代前の貨物機というと、この156型になりそうです。155型の後継機として計画されたものの、東西統一後のDBとDR合併直前の時期となったために、120型の要素なども盛り込まれた少々ごちゃ混ぜの状態で設計されたそうです。

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 C台車の採用といえば、151型や155型の流れを汲む貨物機ということになりますが、車体の形状は120型の要素が強い143型のパーツような雰囲気もしますが、前面は後の101型や152型に通じるものがあります。

 ともかく、90年代前半の過渡的状況が色濃く表れた貴重な存在でしょう。結局製作された両数が少なかったため、2003年頃にDB籍を離れてMEGに異動し、現在は貨物輸送を主体として活躍しているそうです。

 さて、このような特殊機は模型化される機会も少なく、唯一ギュットルトから発売されました。最近会社が傾いて危ない状態でしたが、今年は立て直したとのこと。

 この156型は各種塗装のバリエーションが発売されていました。ギュットルトの製品は台車の歯車にクラックが入り、異音を発することが非常に多いのが知れています。このマシンも多分に漏れずクラック入りしています。今のところ走行には支障がありませんが、そのうちダメになると予感しています。ということで、あまり無理な走りはさせていないマシンとなっています。

 ギュットルトの製品は前灯尾灯に凝っていて、アナログ運転でも照度が出るよう、バランス用ダミー電球が内部についていて、面白い点灯の仕方をします。DCCデコーダを搭載したら、その面白味は無くなる普通の回路になってしまいますが・・・。