穂の原でんしゃ製作所

鉄道模型を楽しくカンタンに工作したい方にオススメ。

中央東線界隈 その3 TOMYTEC 鉄道コレクション 国鉄70系中央東線4両セット

かつての中央東線の主

 115系300代により駆逐された旧型車は、中央東線用として初めて新造電車で揃えられたシリーズでした。トンネル高さが低いがためのパンタグラフ有効高さが他線よりも低く設定する必要があり、当時の部品では車両の屋根全体を低くする方法がとられたための結果です。

 専用と言っても、少々寄せ集めででっち上げた感の強い集団でした。基本は4両編成のため、中間をモハ、先頭をクハとしたのですが、モハは71形と72形という3扉セミクロスと4扉ロングの混在、クハは71の相棒ではクハ76となりますが、55の場合もあれば79の場合もありました。71形は試作改造車、新造車、改造車と3グループ構成、72形は笠戸製の1タイムシリーズ。特殊感豊富です。

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 末期は高尾~甲府のローカルで使用されることが多く、高尾の電留線で休んでいる姿を見た方も多いかと思います。笹子に向かう渓間を、巡航速度の戻し2ノッチで駆け上がるツリカケサウンドは、とても心地の良いものでした。

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 鉄コレのシリーズでは70系の一族として発売したという定義からか、4扉車は1両のみモハが入っている状況です。その代わりクハ76は特徴的なものを揃えています。

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 Hゴムの前面窓と木枠のままの前面窓の2種。こだわっていますね。

 これらの車両が中央東線から引退したのは1976年のことですが、意外に多くの車両が他地区へ転属し、しばらく活躍していたようです。もう40年もの月日が流れてしまいました。

 ボックスシートの車両をめがけて、おばさん連中が頑張っていたのが、ついこの間の出来事のような気がします。笹子餅のオジサンも見なくなって久しいですね。