穂の原でんしゃ製作所

鉄道模型を楽しくカンタンに工作したい方にオススメ。

LGS BR139 をどうにかする その4

悩殺パンタ

 DSA200といっても、タイプは様々です。メーカーのHPを見ると分かりますが、欧州の車両の仕様区分で分かりやすい選択方式になっています。結局オーダーメードになってしまうようでして、これは模型の世界も同じ。NEMなどの模型の標準化が日本よりも進化しているといっても、パンタグラフのようなパーツになっては、メーカーそれぞれ独自の考えでまとめているようです。これはかつて日本でもあったような、PS19のガイシ取り付け寸法の穴開け位置は天賞堂フクシマとでは違うので要注意、というところと同じです。

 さて、シングルアーム化されたBR140RocoでもPress機を発売していますが、このマシンはなぜかSBS81パンタグラフでした。従って舟体部分は交換する必要がありました。今回DSA200化するにあたり、シューの交換となるとシューの調達もしなければならないという面倒な作業があるため、BR155用に準備されているDSA200を調達しました。

 しかし、構造的に異なっていることが判明。折角なので比較写真を準備しました。

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 左より、Roco-DBS54, Roco-SBS81, Roco-DSA200-BR155, Roco-DSA200-Taurus, A.C.M.E.-DSA200, PIKO-DSA200, Sommerfeldt-DSA200

 比較用として旧パンタも入れていますが、メーカーにより取付構造などが全く違うことが分かります。またRocoSBS81DSA200-BR155では、ビス穴の位置が微妙にずれていることもわかります。これが今回災いしました。

 この2個のパンタグラフを側面から見ると、

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 左がSBS81ですが、枠内で上昇止めが構成されていて、まあ良い高さで止まりますが、DSA200の方は、突放状態になっています。枠の下側へ下部アームのベース部が飛び出ていて、この部分がビス固定の車体側の突起に当たって上昇止めとなる機構です。

 ということは、車体側の固定ネジ部の突起が重要なのですが、ビス穴の位置がDSA200の場合中央からサブアーム側にずれているため、車体側の穴位置を修正する必要が出てきます。ということは、車体側の突起を半分残しながら穴位置をずらすなどという外科手術をしてあげる必要があるわけです。

・・・・次回へ続く。