穂の原でんしゃ製作所

鉄道模型を楽しくカンタンに工作したい方にオススメ。

Märklin 39897 DB BR189 027-6 Ep.5 その1

特殊用途品

 DBAGの特注による特殊用途品モデルがメルクリンからコソコソっと生み出されています。ショップ限定などの発売品であれば宣伝で情報が流れるので入手方法は探しやすいのですが、いわゆる企業特注品となると、販売目的ではないモデルであれば、まず製品が世に生み出された、ということを把握すること自体が至難の業です。

 コレは株主様向けということらしいのですが、有名どころでは101型や120型のシルバー車などがありまして、たまにebay.deなどで見かけます。先週はカールスルーエのお店でお宝発売されていましたが、結構なお値段でした。

 今回、ちょっとしたことから2010年のモデルが穂のでんに迷い込んできましたので、それを整備することにしました。そのまま保管しておけば、10年後くらいに結構高価な価格で中古市場に出せそうですが、まあそういう投資目的で模型を楽しむご身分でもないので、欧州鉄道模型本来のガンガン走らせる主体に、模型を生かそうという考えです。

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 シリアルナンバーが箱と車両に刻印されていまして、555台の生産だったようです。クリアアクリルの土台まで用意されています。

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 入手時、第3パンタのタスキが欠損している他は、特に目立つ劣化はありませんでした。といってもパンタグラフの配置がいい加減です。ただ189型のパンタグラフ配置は第2・第3パンタグラフは何が正解かよくわからない状況です。少なくともDBAG向けではオランダ仕様のシューを取付ということが基本のようです。

 先ずは穂のでん仕様への改装を実施します。1エンドのダミー化。

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 ライトユニット固定を兼ねたエンドビームのプラモールドを一旦はずし、表面に表現されたホースコックを切除して平にしてから、エアホース取り付け用の穴あけと連結器用の穴拡大を実施します。どちらも∮1.2。取り付けた状況が上の写真です。

 このマシンはホビーシリーズと異なり、ハイビームの前照灯も装備されているようです。

 この次は毎度おなじみの3線式の2線式化改造ですが、今回はエンドウの車輪を使う方式ではなく純正品で実施することにしました。というのは、

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 このように車輪のプレート表面にディスクブレーキが綺麗に表現されているので、これが無くなるのは結構目立つからです。

 ということで、メルクリンのオンラインショップで部品を探してポチっとな、ということをし、部品到着までしばらく休憩となります。

 

・・・次回へ続く。