Taurus登場
1999年7月、ミュンヘンにあったクラウス=マッファイの工場でオーストリア向けの赤い電機のお披露目がありました。それがTaurusと呼ばれるSiemens標準機のシリーズが世に出た初舞台となります。
DB向けの152型が仕様未達で失敗作となったことから、その反省点をかなり構造に盛り込んでいると思われます。ÖBBの新標準機の位置づけとされた機種のため、オーストリアの模型メーカーであったRocoが早々に模型化して発売しました。売れ行きが好調だったのか、すぐに再生産されたようです。
さて、最近銀座4Fのお店は在庫が少ない傾向にあり、しばらく足が遠のいてました。久しぶりに覗いてみても、やはり少々品薄でしょうか。ネット転売専業者が増えて買い付けられてしまうのでしょうか。しかし素人転売専業者では価値判断が難しいメルクリンは着実に在庫が増加している傾向があるようです。昨年のニュルンベルグメッセ記念の103&120ウソ電セットは、相変わらず鎮座しています。
さて、奥の棚の中に、Rocoの本機が並んでいるのを見つけました。
2001年に再発売された003号機。この時期の製品は、特に赤の車体では要注意。検品してみると、オイルが塗装表面に転移しているとか、オデコの部分が若干薄くなっているとか、それなりのダメージがありました。その他、屋根にオイルがまとまって付着し固化していた感じであり、状態はイマイチでした。
写真ではわかりにくいですが、結構汚損が目立つ状態でした。
といっても、その程度では手入れをすれば良いので、早々に購入した次第。
このÖBB旧ロゴは今後貴重になるでしょうから、他機への改造をすることなく、オリジナルのまま手入れをして、新車状態にすることにしました。このスタイルのものはPIKOのホビーのみ穂のでんには在籍していなかったという事情もあります。
手持ちのメルクリンmSDデコーダが1組あったので、使用しました。写真のように21ピンの基板を瞬間接着剤で取り付けての改造方法としました。
メルクリンのデコーダとNEM規格ではケーブルの色分けが異なるので、間違えないように配線を接続します。8Pソケットの部分に直接配線をはんだ付けしました。
スピーカは薄型のタイプを瞬間接着剤で取り付けています。
これで下回りの改造は終了。バッファ脇のパーツは取り外して車体の塗装と一緒に加工します。
車体の手入れの合間に、こちらはCS2を使用してサウンドファイルの書き込みを行いました。
・・・次回へ続く。