穂の原でんしゃ製作所

鉄道模型を楽しくカンタンに工作したい方にオススメ。

H&P ET57 その4

収納問題を解決する

 キットの場合、完成した車両を収納する方法を考える必要があります。

 キットの箱が、そこまで考えてくれていれば良いのですが、なかなかそういうわけにもいきません。ましてや展示前提のキットだと、望むべくもありません。

 H&Pの場合、完成車も発売しており、その場合は小型の専用ケースに収納されています。それはそれで良いのですが、折角の入手難キットであることから、キットオリジナルの箱のイメージを残しながら、完成車を収納できる箱を考えました。

 つまり、箱の部材をそのまま利用して、収納箱を作ってしまうのです。

 箱の構造は、普通の模型箱の通り、ケースとふたが別体となった方式としました。ふたになるケーシングを本来のキット箱流用とし、ベース箱を厚ボール紙で新造します。

 あとは、キット箱を分解してふたとする構造を考え、それに収納できるベース箱を設計して組み立てる手順としました。

 箱を分解する際は、再組立てする時の糊代になる部分、縁の補強にする部分を残して切ります。元の箱の裏になる部分(下の写真の動力の絵が描かれている面)は、使いません。

f:id:abebecchi:20150301202720j:plain

 元の箱の構成上、一面が縁切れしてしまうので、それは糊代を設けて接着します。

f:id:abebecchi:20150301202839j:plain

 ここまで来たら、組み立てます。箱の補強もかねて、ホームセンターで透明接着シート(ロール状で切り売りしているヤツです)を購入し、表面側を優先に包み、接着も兼ねて組み付けします。

f:id:abebecchi:20150301203126j:plain

 空気が残らないよう、よくこすることと、角部のシートの回り込みを工夫して目立たなく仕上げることがコツです。

 こんな感じでふたが仕上がりました。

 

➡次回へつづく・・・