何度も衣替えした069号機
1985年頃、当時の西ドイツ国鉄では様々な塗装を統一化することに着手し、111形機関車と何種類かの客車を用いた試験塗装を、期間ごとに何回か実施しました。
111形機関車は、068号機と069号機が試験塗装車両として準備され、それぞれ何通りかの装いに衣替えしています。
メルクリンでは、その試験塗装を何種類も模型化したようです(詳しくは当方知らないので、興味がある方はメルクリンの年鑑を調べるとわかるでしょう)。
某日、偶然オークションでこの069号機が入った編成セットを安価に入手しました。品番2859のセットです。ドイツでは結構オークションで流通しているようです。
銀座5Fのお姉さまによると、「特殊なのは人気がなくて売れないんですよ・・」とのこと。
元の所有者は大切に保管されていたようで、新品同様の状態ですが、パンタグラフなど少々錆が出ている状況でした。
車体を外してみると、モーターも逆転器もきれいそのもの。ほとんど使用していない状態でした。
そのままアナログ機として大切に使いたいところですが、穂のでんはデジタル環境に移行してしまっているので、泣く泣くデジタル化することになります。
中古で手に入れた車両は、大概の場合車体や走り装置の大清掃から始まるのですが、このマシンはその工程を一切省略できました。
➡次回へつづく・・・