加工機の紹介を始めます
Taurusは、様々な広告機が走っていて、その広告機を専門に模型化しているメーカーもあるくらいです。
しかし、すべての広告機が模型になるわけでもないので、そのようなマシンを必要とする場合は自分で複雑な塗装を再現しなければなりません。
最近はデカールを自作することが手軽にできるようになったので、昔に比べると随分と便利になったものです。
さて、このCATSの広告機は、ウィーンでCATSが公開された時に広告機として登場しました。その頃はすでにÖBBの公式ウェブショップで、Taurusの様々な模型が発売され始めていた時期で、このCATSマシンを模型化するか、HPで投票する催しもありました。
残念ながら規定数に達しなかったようで、模型は発売されず・・・。
ということで、結局自分で作ることになりました。
まずベースの車両はどこのメーカのでも良かったのですが、ちょうど銀座4Fで中古が大変お安く(しかもなぜかサウンドデコーダもついた状態で)手に入れることができました。店員曰く「DCCでは動かないんですよ・・」ということだったので、値段を下げていたようです。
アナログではばっちり動くので、これは別にデコーダが故障しているわけではないのデハ・・と考え、シメシメと思い購入。
元の塗装は、ÖBBの初期塗装(Taurus登場時の塗装)でした。さて、デコーダの不調という件は、調べてみるとなんと単純な原因!。アドレスが「0」だったのです。
ということで、アドレスを変えると、サウンドを伴って元気に走り出しました。
ここまで確認したら、分解します。走り装置はしっかりと清掃し、手を加えるのは車体のみ、しかも塗装変更のみなので、それほど手の込んだ作業は必要ありません。
車体は、黒一色に塗装します。前面窓下と側面の裾部のみは、元の状態をそのまま使いたかったのでマスキングして残しました。実物の塗装はラッピングフィルムで表現されていますので、ツヤあり黒の塗装です。
さて、広告はデカールを使用して再現します。デカールといってもエレコムのタトゥーシールのことで、家庭用のインクジェットプリンタで作るシロモノです。しかしこれがとっても便利!です。
パソコンのお絵かきソフトを使ってデザインするだけで、CATSのマークや提供企業のロゴなどは、ネットで検索して拾ってきます。
もちろん、これらのマークには著作権がありますので、個人的に楽しむ用途以外では使用できないので注意を。
実機の写真を見ながら、タトゥーシールを貼り付けます。水分を乾燥させたら、全体をツヤ有クリアーでコーティングして、塗装変更を完了します。
あとは、ばらした部品を元に戻すだけで、車両は完成です。
なかなかシックな装いの一品が出来上がりました。