穂の原でんしゃ製作所

鉄道模型を楽しくカンタンに工作したい方にオススメ。

PIKO BR193

2014年はPIKO飛躍の年か?

 5年ほど前まで、東独時代の製品や「ホビー」と称する廉価版のタウラスなどで、楽しい分野を開拓したPIKOが、「ホビー」でもなく「クラッシク」でもない、新たな路線の製品づくりを始めました。

 2014年は、その結果が開花した状況と思われます。各模型メーカーがこぞって新製品化した新型機関車をいち早く市場に送り出すスピード感、また低価格路線を維持したまま機能の充実と確実な細密感(あくまでも感を堅持し、細密化ではないところが共感できます)の充実が、支持者を着実に増やし、結果として売上向上に貢献しているのでしょう。

 今日紹介するBR193は、2014年新製品の代表例。

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 こちらも、前回紹介したBR187と同様、パンタグラフの色差しや、1エンドのパーツ追加をしています。この程度の手入れで、随分と見栄えが向上します。

 パンタグラフのガイシは、写真から判明した白色を色差ししました。

 RAILPOOLバージョンのSiemens Vectronは、前面窓下に行先表示器とおぼしきLED表示器が取り付けてあるのが特徴です。実物は、この3本のヒゲ模様のあるボンネット部分が、上部にスライドして開閉可能な構造になっています。

 模型のこの部分は、前部標識灯類のLED基盤に、この表示器付近を照射するためのLEDチップが実装できる(チップは搭載されていない)プリントがされているようで、工作マニアが追加加工できるという、ウレシイ配慮がされています。

 穂のでんでは、予算の関係から、DCC化は手持ちのPlux16を使用したため、製品に装備されているファンクションがすべて実行できる状況を確認できていません。来年度予算で本製品用のデコーダの確保をすべく、計画中であります・・・トホホ・・・。

 う~ん、マニア心をくすぐる模型設計は、タダモノではないですね~。

 今年の新製品は、DBの一世を風靡した機関車が目白押しなので、その色変え製品などのバリエーションを想像すると、この設計方針は期待ができます。